虚血性心疾患とは、心臓に栄養を供給している冠動脈が狭くなり血液が通りにくくなることで、心筋(心臓の筋肉)に十分に酸素や栄養が送られていない状態を言います。虚血性心疾患には狭心症と心筋梗塞があり、心臓の筋肉に一時的に血液が流れなくなることによって、心筋が酸欠状態になるものが狭心症です。これは心筋梗塞に比べ症状が軽く、元に戻るタイプの虚血性心疾患です。これに対し、動脈硬化部位に血栓が生じ、冠動脈の内腔がふさがって血流が一定時間以上途絶え、その血流で養われていた心筋の部分の組織が壊れて死んでしまう病気を心筋梗塞といいます。
心筋梗塞は、しばしば発症するまで疾患の徴候が無く、突然激しい胸痛に襲われます。したがって、高齢者や生活習慣病を持っている人は、自覚症状が無くても注意する必要があります。高血圧や糖尿病、脂質代謝異常などの生活習慣病は、動脈硬化を加速する危険因子であり、心筋梗塞の発症にも深く関連しています。
したがって、これらの生活習慣病の発症を予防し、動脈硬化を防ぐことが心筋梗塞のリスクを低くするためには重要です。
心筋梗塞は40代以上の3大死因に入るほど、成人にとっては気をつけなければならない、重要な疾患です。もともと男性では50才以上、女性では60才以上に多い病気でしたが、最近では30~40歳代にも増えているので注意が必要です。 |